ケバヤシ

お菓子をメインモチーフとしてクラフトの楽しさを伝えるワークショップ講師をしています。誰もが一度は憧れる お菓子のお城やお菓子の家を粘土で(たまに本物のお菓子でも)作ります。

ものづくりが大好きで、粘土やレジン、100均DIYや木工、イラスト、ペーパークラフト、デコパッチなど幅広いクラフトにチャレンジしてきました。
アクセサリー制作やレジンに関しては浅草橋でプロの職人としてOEM製造に携わった経験があります。

ものづくりが好きな人の もっと上手くなりたい。もっと色々表現してみたい。という気持ちを掘り下げ

記事一覧(50)

「人は体験に流れている」とか、信用の話とか

絵本作家の西野亮廣さんの講演動画。作業のBGMとして流し聞しのつもりだったのだけど、とっても面白くてがっつり聞いてしまった。序盤に出てくる「お土産は生活必需品である。」買うもの(必需品)と買わないもの(作品)の違い。でも買っちゃってる作品は思い出、お土産。なら作品をお土産化する。そのためにお土産を買う前の体験を作る。という流れの解説は目からウロコ。作品を販売している人にはきっと響くものがあると思います。さすが話も上手いので、クリエイターさんには一見の価値あり。とおススメ。私がやっているワークショップ講座も、体験を演出するという視点で設計しているので共感したし、共感できるってことは同じことを考えて支持されている人が世の中にいるってことで自信になる。もの消費→コト消費のキーワードとか、価値観の変化とか、やっぱり今大事なテーマだな。いくら作品を作ってもお客さんの手に届けないと、作ったことにカウントされない。というのは起業塾のフラッシュバックのようだったwお金は信用の数値化。ホームレスの小谷さんの話。クラウドファンディングは両替機。この話も、わかりやすいけれど鋭かった。長いし視聴するのは大変かもしれないけれど、めちゃくちゃ情報量とヒントの多い良い動画だったなと思います。

ワークショップのやり方講座

小さな手づくり市でも埋もれていた私が、定員100名の講座を1人でこなすワークショップの達人になれた理由。↑ 自己啓発書のタイトル風に書いてみました。笑ちょっと大袈裟な感じもしますが事実です。「納品書」の書き方も知らず小さな手づくり市に出展するだけのハタチそこそこの小娘だった私が、ワークショップに特化して努力することで今では大企業さんから依頼をもらって定員100名の講座を1人でこなしています。私がワークショップを始めてから約7年。たった1人で講座を考えてコツコツとワークショップを開催し続けてきたのですが、2月に参加した起業塾の同期メンバーからリクエストがあり、ワークショップのノウハウをお伝えする講座を開催することになりました。数年前にハンドメイドブームに火がついて以来、クリエイターの数はとても多い水準が続いています。手づくり市もminnneやクリーマのようなネットショップももはや激戦のレッドオーシャン。そんな中、いまワークショップが注目されてきています。知り合いで作品作りをする人、売りたい人を10人集めようと思ったらすぐに思い浮かぶけれど、ワークショップができる人を10人集めようと思ったら難しくありませんか?それくらいワークショップができるというのは武器になることなんです。そしてワークショップを開催することはとても楽しいことでもあります。お客さんが喜ぶ姿を目の前で見ることができるのです。とてもとても嬉しい経験です。作り手さんにはぜひ そんな経験をしてもらいたいなと思いますし、クオリティーの高いワークショップをする講師の方が増えたらもっともっとたくさんのお客様にもものづくりの楽しさを感じてもらえると思います。というわけで、初めての講座を気合を入れて準備しました。今回の講義で感覚を掴んで、次は一般の作家さんも対象に講義の場を作れたらと思います。

ハンドメイド品の強度

危機感が募りました。私の友人には「自分では作らないけれどハンドメイド品を買うのが好き」というタイプのひとがけっこういます。ハンドメイドがブームになった数年前から(今は少し落ち着いてきたかもしれないけれど)比べるとハンドメイド品を販売しているクリエイターの数は多いままで推移しています。作りたい人がとても多い今、ハンドメイド品を進んで購入してくれる上記のような人の存在はクリエイターにとってはとても有難いもの。けれど最近、そんな彼女たちの購入品で強度やクオリティーに問題があるケースに遭遇することが重なりました。これはゆゆしき事態です。具体的には某ハンドメイド販売イベントで購入したプラバン+レジンのブローチ金具が購入直後に取れてしまった。アクセサリーを購入してみたら、トップと金具の繋ぎ方が不十分ですぐに壊れてしまった。というケースです。私もたまたまその場に居たのでその「作品」の状態を見せてもらったのですが、前者は金具をUVレジン(※1)で接着していたため金具の裏面が(ライトが当たらないため)硬化不良をおこしていたのが破損の原因でした。破損したことで硬化不良のベタつきが表面に出てきてしまっていたので、購入者の皮膚についたり衣類等を汚してしまう可能性もありました。(友人には硬化不良のUVレジンをエタノールで拭き取り、金属・プラスチック対応で少し弾力のある接着剤で修理するようにアドバイスしました。)後者はディスプレイにも凝ったブースで販売されていて、見た目にはとても可愛らしく当初友人は購入できたことをとても喜んでいました。しかし丁寧に使っていたもののトップパーツの重量やかかる力を十分に支えることができる繋ぎ方で作られていなかったため、使用してすぐに壊れてしまいました。危うくトップパーツ紛失の危険性がありました。(こちらはトップの重量を十分に支えられる金具と繋ぎ方をアドバイスし、自身での修理には自信がないとのことでしたので私が修理を担当しました。)どちらも「素敵なものに出会えた」という幸せな気持ちで購入したのに、使ってみたら問題があったため友人たちはガッカリしていました。自分で制作をするわけではない一般のお客様にとっては強度などのクオリティーを判断するのは至難の業です。そういう方に安心してお買い物していただくために品質を保証するのは作り手側の責任じゃないでしょうか。「商品」はお客様の手元に届いてからが活躍の本番です。長くご愛用いただくためには強度や汚れ等のメンテナンスにまで作り手が気を配っておく必要があります。私はアクセサリーの製造業界で修行をしましたが、お客様の手元に届いた後で破損する仕様というのはプロの業界では会社の信用に関わる大問題です。完成した時がハイライトで、インスタ映えする写真が撮れればOKというのは自己満足。わざわざ言うまでもないことだと思いますが「商品」として販売するのならば制作段階で強度や汚れにくさをテストしておく、販売時にお客様に注意点をお伝えする、といった配慮が必要です。お客様がどんな風に使用するか、丁寧に扱ってくれる人ばかりとは限りません。ちょっとガサツな人、かなりガサツな人がぽいっと放り投げておく可能性だってあるのです。お家にお子様がいて放り投げたり口に入れたりしてしまうかもしれません。最近目にした友人の購入品のケースではそういった配慮が不十分だったのだと思います。ハンドメイド品と一言で言ってもクオリテイーは玉石混交。経験の浅い作家さんの中には「強度や汚れへの配慮をしながら制作する」という発想自体持たずに制作・販売している方もけっこう居るのが実際じゃないだろうかと思います。多様なアイテムが購入できるという魅力がある反面、クオリティーがピンキリなのは残念なポイント。クオリティーを上げる材料や技法の選び方を知ることができる機会が少ないのも一因かなと思います。(問題意識が強くなったので、こういう部分をサポートできる講座や相談窓口もやってみたいと思います。)もしこのブログを読んでくださる方でご自身でも制作物を販売される方がいらっしゃいましたら、ぜひ お客様のお手元に届いた後で商品がどんな扱いを受ける可能性があるのか、先回りして考えて危険や不都合がないか対処していただけたら幸いです。例に出した友人のようなお客様は、ハンドメイドの心強い支援者でもあります。買い手さんも作り手さんも気持ちよく満足できるような取引きが増えていきますように。※1 UVレジン…紫外線硬化樹脂。紫外線に反応して硬化する1液性の樹脂で使用が簡便なため現在ハンドメイド界隈でユーザーが多い。特に着色液の硬化や大きな作品の硬化には十分な紫外線照射が必要で、紫外線が届かない部分は硬化不良をおこす場合がある。